この記事では、「与格」と「対格」の違いを分かりやすく説明していきます。
「与格」とは?
「与格」は、動詞や名詞などの間に挟んで動詞や名詞の目的を明らかにする言葉です。
例を挙げますと、「山田さんに」という言葉の「に」の部分がまさに「与格」で日本語においては、文章と文章をつなげる際に「に」であらわすことが可能な部位であると考えるとわかりやすいでしょう。
「対格」とは?
「対格」は、目的を示す言葉のことで、日本語で言えば、「を」に該当する部位です。
例を挙げますと、「山田さんを首にする」という言葉は、目的を表しており、だれをという部分を「対格」が示しており、このケースでは山田さんという存在が対格によって、どうなるかを紐づけられています。
「与格」と「対格」の違い
両者の違いは、実は目的を明らかにするという点では同じなんですが、言葉をつなげる際の接続詞が異なるのです。
「与格」は接続詞が「に」であるに対し「対格」は「を」が目的を明らかにする際の接続詞であるため両者の違いは、接続詞が「に」であるか「を」であるかです。
よって、「に」側は間接的な目的を指し、「を」は直接目的を指すために使用します。
「与格」の例文
・『与格とは、接続詞がにであり、間接的に目的を伝えるために使用する』
この例は、「与格」という接続詞の在り方について述べた例です。
「与格」は、接続詞が「に」であるため、例を挙げれば、山田さんに首を伝えるとすれば、これは間接的に首にするという目的を山田さんに伝えたとなり、目的を伝えるものは第3者に頼んで山田さんに目的を伝えたと解釈します。
「対格」の例文
・『対格は、接続詞がをであり、直接目的を伝える』
この例は、「対格」という接続詞の在り方は直接相手に目的を伝えるという例です。
例を挙げれば、鈴木さんを首にするとすれば、これは目的を持ったものが直接鈴木さんを首にしており目的を達成しているが故、「対格」になります。
まとめ
「対格」と「与格」については、目的を伝える際どうするかと考えるとわかりやすいです。
「与格」は、間接的に目的を伝えることで接続詞は、「に」になります。
例を挙げれば、○○さんに首を伝えるとした場合、これは間接的に○○さんに首を伝えており、目的の伝え方は間接的になります。
逆に、「を」を接続詞にした場合、○○さんを首にするのように誰をどうしたいかという言葉に変化するが故目的を直接第3者に伝えるとどうなるかを説いています。
よって両者は目的をド直球に言う場合、接続詞を「を」にして、やんわりと目的を伝えたい場合、文章の始まりの接続詞を「に」にしてやんわりと目的が達成可能になるように仕向けると覚えるとよいでしょう。
もっと単純に考えると接続詞が「に」であるものは、「与格」で接続詞が「を」の場合は「対格」であると考えるのも一番わかりやすい考え方でおそらくこの考え方のほうが一番わかりやすいと思われます。