ビジネスや日常会話で「探す」と「捜す」の使い分けが分らずに悩む場合があります。
2つの違いを意味や使い方なども併せて紹介します。
「探す」の意味や使い方
「探す」の意味や使い方などについて紹介します。
「探す」の意味
「探す」の意味は、以下の2つです。
1つ目は「欲しいものを見つけようとすること」という意味です。
自分が欲しいと思っているものや、ものごとの情報ややり方などを見つけ出そうとすることを言います。
2つ目は「実在するか分らないけれども見つけようとすること」という意味です。
対象となるものが本当にあるかはっきりしないけれども、自分から見つけ出そうとして色々と手を尽くことを言います。
「探す」の使い方
「探す」は現在それがない状態にあり、自分から欲しい、そうしたいと思って見つけようとする時に使います。
対象となるものは現実にあるものとは限りません。
「捜す」の意味や使い方
「捜す」の意味や使い方を紹介します。
「捜す」の意味
「捜す」の意味は、「なくしたものを見つけ出そうとすること」です。
元々持っていたもの、あったものがなくなったり、どこかにあることが確実なものを見つけ出そうとすることを言います。
「捜す」の使い方
「捜す」は、見つけようと思えばできる可能性があるものに対して使われます。
対象となるものは実在するものに限ります。
「探す」と「捜す」の違い
「探す」と「捜す」は、どちらも共通する意味として「見つけ出そうとして周囲を見たり、動き回ったり、人に聞いたりすること」です。
2つの違いは、「探す」が「実在しないかもしれないものや、目に見えないものを見つけようとすること」であり、「捜す」が「実在するものや形として目に見えるものを見つけようとすること」という点です。
「探す」を使った例文と意味を解釈
「探す」を使った例文と解釈を紹介します。
「彼は失業中で仕事を探している」
会社が倒産したりリストラに遭ったりするなどして失業中の人が、求人を探していることを表します。
どの会社に勤めるかはっきりと分らない状態ですので「探す」が使われます。
「彼女は妖精を信じて探し続けている」
ファンタジー好きで、妖精の存在を信じている女性が、様々なところへ出かけてコンタクトを取ろうとしていることを表します。
妖精は実在するか分らない存在なので「探す」が使われます。
「捜す」を使った例文と意味を解釈
「捜す」を使った例文と解釈を紹介します。
「スマホを落してしまい、夕べ行った場所をくまなく捜している」
飲みに出歩いてスマホを落したことに気付いたいので、夕べ行った場所に出かけて見つけ出そうとしていることを表します。
スマホはどこかに必ずあるものですので「捜す」が使われます。
「彼女の飼い犬がいなくなり必死に捜している」
ペットの犬が逃げてしまい、町中を歩きまわって見つけ出そうとしています。
こちらも実在するものですので「捜す」が使われます。
まとめ
「探す」と「捜す」の違いは「対象となるものが実在するものかどうか」という点です。
正しく使い分けられる様にしましょう。