この記事では、「相違ありません」と「違いありません」の違いを分かりやすく説明していきます。
よく似た言い回しを仕分けしていきましょう。
「相違ありません」とは?
「相違ありません」とは「間違いありません」のこと。
相手の言い分を、100%正しいと認めたい場合につかいます。
「上記のとおり、相違ありません」や「事実と相違ありません」のように用いています。
もともと相違という熟語には「違いがある」という訳が込められています。
そのため「ありません」という否定語が入っている「相違ありません」は「まったく違いはありません」という断言した意味合いになります。
どこからどう見ても正しいこと、誤りがないとはっきり伝えるのが「相違ありません」です。
強くはっきりした言い方です。
「違いありません」とは?
「違いありません」とは「おおむね、その通りです」のこと。
相手の言っていることが、ほぼ正しいと言いたい場合につかいます。
100%とは言い切れないけれども、88%や90%くらいは認めているのが「違いありません」になります。
もともと「違い」には「異なる」という訳があります。
そのため「違いありません」で「異なっていません」になります。
「反対ではないけれども、完全な賛成でもない」というニュアンスを含むのが「違いありません」です。
こちらの立ち位置を灰色にぼかした表現、おぼろげな言い回しとなります。
「相違ありません」と「違いありません」の違い
どちらも見た目はよく似ているので、間違えやすいです。
「相違ありません」と「違いありません」の違いを、分かりやすく解説します。
・強いのは「相違ありません」
「相違ありません」と「違いありません」は、どちらも「違」という漢字が含まれています。
そのため区別をしにくいです。
ただ「相違ありません」は公的な文書でも用いられている、言い切りの表現です。
「ここに記載されている事実を、お誓いいたします」という意味合いで用いられています。
後からひっくり返さない確実なこと、はっきり言い切りたいシーンで用いるのが「相違ありません」になります。
一方で心に迷いも感じられるのが「違いありません」です。
現段階では異論はないけれども、今後は大きく方向性が変わるかもしれない際に用いています。
そのため公的な文書で「違いありません」という一文が使われることは、ほとんどありません。
「相違ありません」と「違いありません」は非常によく似ていますが、宣言や明言で用いるのは「相違ありません」、カジュアルな場で使うのは「違いありません」になります。
まとめ
「相違ありません」と「違いありません」の違いを分かりやすくお伝えしました。
よりフォーマルな言い回しが「相違ありません」。
現時点はもちろん、今後も意見が変わらない場合につかいます。
よく似た「違いありません」は、これから先は見解が変わるかもしれない微妙な思いを含んでいます。