「立証」と「検証」の違いとは?分かりやすく解釈

「立証」と「検証」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「立証」「検証」の違いを分かりやすく説明していきます。

「立証」とは?

「立証」とは?

真実を明らかにする根拠を出して、実際にそうであるとはっきりとさせることです。

実際にそうであるとはっきりさせるための方法は、根拠を出すことです。

物事を調べてはっきりさせることではありません。

A氏が犯人だという事実を明らかにしたかったとします。

事件現場周辺での聞き込みによって、A氏を目撃した、A氏が犯罪を行っているところを目にしたという証拠をつかんでいます。

また、犯行現場に残されたものからも、A氏が犯人である証拠をつかめています。

こういったことを並べ立てて、A氏が犯人だということを実際にはっきりさせました。

こういった事柄を指す言葉です。

餅をのどにつまらせたとします。

餅がのどに詰まってしまう原因として考えられるのは、製造側に問題があったから、食べる人が注意をしていなかったからなどです。

もし食べる人が注意をしていなかったとしても、それを証明することは難しいです。

食べているところを撮影しているわけではないし、他の食品の影響なども考えられます。

これは証拠を出すことが難しいため、「立証」は難しいです。

「立証」の使い方

真実を明らかにする根拠を出して証明することに使用をします。

根拠を出すという意味を含んで使う言葉です。

「検証」とは?

「検証」とは?

実際に物事を調べて、そうであるとはっきりさせることです。

物事に当たる、調べるという意味が含まれています。

ある製品を塗布すると窓ガラスが結露しないといわれています。

しかし、これは仮説です。

実際にやってみないと、本当に結露しないのかわかりません。

そこで、実際にやって調べてみました。

同じ条件の窓ガラスを2枚用意します。

一方にはある製品を塗布し、もう一方は何もしません。

この状態でどうなるのか観察をしました。

これは、仮説をはっきりさせるために調べているといえます。

これがこの言葉の意味するものです。

実際にどうだったかまでは意味に含みません。

「検証」の使い方

実際に物事を調べて、そうであるとはっきりさせることに使用をします。

実際に調べるという行為をした場合をいいます。

「立証」と「検証」の違い

「立証」と「検証」の違い

実際にそうであるとはっきりさせるという意味が似ていますが、はっきりさせる方法が異なります。

「立証」は根拠をなるものを出してはっきりさせます。

「検証」は調べてはっきりとさせます。

証拠を出してはっきりさせるのか、調べてはっきりさせるのかという点に違いがあります。

「立証」の例文

「立証」の例文

・『立証することができた』
・『科学的に立証されている』
・『変化があることが立証されている』
・『立証は困難だ』

「検証」の例文

「検証」の例文

・『検証する必要がある』
・『耐久性を検証する』
・『効果を検証する』
・『検証結果をまとめる』

まとめ

まとめ

そうであるとはっきりさせるという意味が似ていますが、どのような方法ではっきりさせるのかに違いがあります。