少ない人数を表す言葉として、「若干名」や「数名」があります。
この記事では、「若干名」と「数名」の違いを分かりやすく説明していきます。
「若干名」とは?
「若干名(じゃっかんめい)」の「若干」とは、はっきりしていない、少ない数量のことを言います。
また、いくらか、少しという意味もあります。
「若干」の「干」は「一」と「十」に分けられることから、1~10程度の数量と言う意味になります。
なので、「若干名」は少ない人数のことですが、10は二桁で少ない数字ではないとみなされることもあり、だいたい1~9人程度を指すことが多いようです。
「若干名」を使った例文をいくつかご紹介します。
『予約席は当日のキャンセルが出たので、若干名の空きがあります』、『この企業は欠員補充のため、若干名の求人募集をしています』、『参加者は予定よりも若干名多く見込んでいるが、実際はもっと少なくなるだろう』、『スタッフの手が足りないので、若干名こちらにまわしてもらえませんか』、『予定よりも忙しくなったので、さらに若干名増員することにしました』
「数名(すうめい)」とは?
「数名」とは、数人程度で、2、3人から5、6人くらいの人数を指します。
「数名」を用いた例文をいくつか挙げてみます。
『ある程度の人数を見込んでいましたが、実際は数名しか参加しませんでした』、『数名ずつのグループに分かれて、英語での日常会話を楽しみました』、『開始時刻よりもかなり早く到着したこともあり、会場にはまだ数名しかいませんでした』、『数名の作業員が交代で作業を行っています』、『私を含め、数名の社員が現場に行くことになりました』
「若干名」と「数名」の違い
「若干名」と「数名」の違いを、分かりやすく解説します。
「若干名」とは、少ない人数のことで、1~9人程度を言います。
一方、「数名」は数人程度で、2、3人から5、6人くらいの人数を表します。
「若干名」は1人以上の少ない人数のことを指しますが、「数名」は2人以上を意味し、1人は含まれません。
「若干名」と「数名」はこのような点が異なっているので、使い分けに気を付けたいものです。
まとめ
「若干名」と「数名」は少ない人数を表す場合に使われます。
表現としては「若干名」よりも、「数名」の方が分かりやすいかもしれません。
「若干名」の読み方は「わかせんめい」ではありませんし、若い人が千名だと言う意味でもありません。
「若干名」も一度覚えてしまえば使えるようになりますが、やはり人数を明確に表したい場合は、ハッキリとした数字で伝える方が良いでしょう。
なので、「若干名」や「数名」は、曖昧な数でも通用する場合にのみ使用したいものです。
「若干名」と「数名」は日常的にもよく目にする言葉です。
また、一人の場合を含むのは「若干名」のみだと言うことを知っておくことで、使い分けがしやすくなるでしょう。
その時々の状況に応じて、適切に使える人数の表現をしていくようにしたいものです。