みなさんは「ランナーズハイ」と「クライマーズハイ」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「ランナーズハイ」と「クライマーズハイ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ランナーズハイ」とは?
「ランナーズハイ」は英語で表記すると「runner’s high. 」となります。
この「ランナーズハイ」とは「ランニング中に恍惚感や陶酔感を経験する状態のこと」を指しています。
最近では「ランナーズハイ」の状態になっていると、脳の中にモルヒネのような麻薬作用のある物質のβ-エンドルフィンが分泌されることが分かっており、運動するとその分泌がさらに増すことが分かったのです。
「クライマーズハイ」とは?
「クライマーズハイ」は英語表記すると「Climber’s High」となります。
この「クライマーズハイ」とは「登山家が極度の興奮状態に陥った末に危機感覚を麻痺させてしまうこと」という意味になる言葉です。
なお、「クライマーズハイ」は作家・横山秀夫氏のサスペンス小説でも同名のあります。
「ランナーズハイ」と「クライマーズハイ」の違い
では、ここで「ランナーズハイ」と「クライマーズハイ」の違いを見ていくことにいたしましょう。
「ランナーズハイ」とは「ランニング中に恍惚感や陶酔感を経験する状態のこと」であるのですが、「走っている程度により、脳の中にモルヒネに似た麻薬作用を持つβ-エンドルフィンという成分の分泌が運動とともに活発になるのです。
一方の「クライマーズハイ」とは「登山家が極度の興奮状態に陥った末に危機感覚を麻痺させてしまうこと」を意味しています。
このことから2つの言葉の違いを見ていくと、「ランナーズハイ」は「走っている時に恍惚感を覚えること」であり、「クライマーズハイ」と「登山において、恐怖感が麻痺すること」を指しているわけです。
「ランナーズハイ」の例文
では、ここで「ランナーズハイ」の例文を見ていくことにいたしましょう。
具体的には以下のような文章が考えられます。
・『私は早朝のジョギングが日課になっているが、これまでランナーズハイになったことがありません』
・『この前のフルマラソンで20kmを過ぎた当たりからとても気持ちよくなった。あれがランナーズハイなのだろうか?』
「ランナーズハイ」の例文を見ると、走る苦しみから解放されていくことが分かります。
「クライマーズハイ」の例文
続いて「クライマーズハイ」の例文を見ていくことにしましょう。
この言葉の使い方は次のようなものが挙げられます。
・『この前、初めて剣岳に登ったのだが、怖さがなくなってしまった。これがでクライマーズハイなのだと思う』
・『ナイフリッジを渡っていると本当なら身がすくむはずだか、クライマーズハイなのか全く怖くなかったのだ』
まとめ
ここまで「ランナーズハイ」と「クライマーズハイ」の意味と違いを説明してきました、ジョギングを日課とされている人はとてもたくさんいらっしゃるので、「ランナーズハイ」の経験を持つ人も少なくないでしょう。
しかし「クライマーズハイ」の経験がある人は結構少ないのではないでしょうか?