この記事では、「過去形」と「過去分詞」の違いを分かりやすく説明していきます。
品詞の違いを学んでいきましょう。
「過去形」とは?
過去形とは、過去の意味をもつ動詞のこと。
今から見て、すでに起きた事実をあらわす言い回しになります。
そのため1週間前、昨夜、1時間前、1秒前の出来事はすべて過去形になります。
日本語になおすと「~した」や「~だった」と訳せるものです。
過去形の基本は、動詞の終わりに「ed」を付けます。
ただ例外もあります。
これは不規則動詞といってedを付けず、まったく異なる語に変わります。
たとえば座る「sit」の過去形は、sat。
打つという意味の「lose」はlostになります。
過去形は原形とセットで覚えるといいです。
「過去分詞」とは?
過去分詞とは過去形に、動詞と形容詞の働きをプラスしたものです。
過去と書いてありますが、どちらかというと「受け身」の内容に近く、独特の働きをしています。
日本語に直訳すると「~された」と訳します。
相手があって、こちらから見ると「受け取り」の形になるのが過去分詞です。
過去分詞は動詞の語尾に「ed」もしくは「d」を付けます。
ただ不規則な過去分詞もあり、存在をあらわすbeは「been」になります。
そして壊れるのbreakの過去分詞はbrokenになります。
過去分詞に「過去」という言葉が付いているのは、もうその出来事が終わったと認識されているからです。
現在の瞬間から見て済んだ出来事なので、あえて過去というワードが付いています。
原形そして過去形さらに過去分詞と、3点セットで覚えるといいです。
「過去形」と「過去分詞」の違い
どちらも区別のしにくい品詞です。
「過去形」と「過去分詞」の違いを、分かりやすく解説します。
・過去分詞は受け身
過去形と過去分詞は、文字が似ているので戸惑いやすい箇所です。
また「読む」の「read」のように、過去形も「read」過去分詞も「read」と、すべて同じ単語になるものもあります。
同じ場合は文章の内容や、構成によって過去形なのか過去分詞なのか見分けていきます。
過去分詞には色々な働きがありますが、もっともポピュラーなのは「受け身」の形です。
「その本は有名な作家によって書かれた」や「この絵画は、彼によって描かれたものだ」などの文が受動態です。
すでに「書いたこと」も「描かれた」ことは過去の出来事になるので、過去分詞になります。
一方で単なる過去の出来事について伝えるときは、過去形が用いられます。
また過去形は「ed」を付けますが、過去分詞は「be動詞と過去分詞」を組み合わせたり「haveに過去分詞」を組み合わせたり、複雑に変化していきます。
この中でも「haveと過去分詞」の形態は、過去から現在までの継続をあらわす言葉です。
また過去のある瞬間のシーンについて、回想するという意味もあります。
現在から見て、色々な時間軸をあらわすのが過去分詞です。
まとめ
「過去形」と「過去分詞」の違いを分かりやすくお伝えしました。
過去形は「~した」と訳せる、過去の出来事をあらわす動詞です。
そして過去分詞は「~された」と受け身で訳されることが多く、昔からの習慣や過去のある1点の出来事もあらわします。
基礎力をつけていきましょう。