みなさんは「述語」と「動詞」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「述語」と「動詞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「述語」とは?
「述語」は「じゅつご」という読み方になります。
この「述語」とは昔からの文法を見ると「ある節の要素のうち主語でない部分のこと」や「主語以外の名詞句のこと」を指しています。
現代の言語学からだと「節の中心となる動詞とそれを修飾する部分のこと」を言っており、名詞句は述語に含まれないことになっているのです。
「述語」が1つである文を「単文」と呼び、述語が2つ以上存在している文を「複文」や「重文」と言っています。
「動詞」とは?
「動詞」は「どうし」という読み方になります。
この「動詞」とは「品詞の1つであり、主に動作や状態を表して項として主語や目的語などの名詞句を取る語のこと」を指しています。
時制がある言語では、一般的には動詞が時制を示すことになっているのです。
「述語」と「動詞」の違い
では、ここで「述語」と「動詞」の違いを整理していくことにいたしましょう。
どのような相違点が見られるのでしょうか?「述語」は伝統的な文法での解釈だと「ある節の要素のうち主語でない部分のこと」や「主語以外の名詞句のこと」を意味しており、現代言語学の観点では「節の中心となる動詞とそれを修飾する部分のこと」を指しているのです。
一方の「動詞」は「品詞の1つで主に動作や状態を表しており、項として主語や目的語などの名詞句を取る語のこと」を指しています。
このことから、2つは意味することがかなり異なっているわけです。
「述語」の例文
では、ここで「述語」の例文を見ていくことにいたしましょう。
具体的には以下のような例文が挙げられます。
・『学校で述語がどのようなものか習ったが、その意味がなかなか理解できなくて困っている』
・『述語は主語を受けて説明する文節のことなので、“空が青い”なら“青い”が述語となり、“風が吹く”の述語は“吹く”が当てはまります』
例文を見ると、2つ目の例文で「述語」が具体的に何を指しているのかが分かりますが、「述語」の定義だけだと理解しにくいものです。
「動詞」の例文
つぎに「動詞」の例文を見ていくことにいたしましょう。
この言葉の使い方にはどのようなものがあるでしょうか?
・『“僕は長い時間走っている”という文章の中では、“走っている”が動詞となるのですが、英文だと“run”が当てはまる』
・『動詞の定義を見るた、あまりにも分かりにくい説明となっているので、分かりやすく教えてください』
まとめ
ここまで「述語」と「動詞」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉そのものを普段の生活の中で言うことはありませんが、リアルな会話の中で、「述語」「動詞」は当たり前のように使われいます。
そのために会話の中でどれが「述語」てあり、との言葉が「動詞」になるのかを意識してみるのもいいでしょう。