「受賞」と「受章」の違いとは?分かりやすく解釈

「受賞」と「受章」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「受賞」「受章」の違いを分かりやすく説明していきます。

「受賞」とは?

「受賞」とは?

賞を受けることです。

賞とは、手柄を立てたものや、素晴らしい成績を出したものに与える褒美のこと、またしるしとして与えられる金品のことです。

この言葉は、受けることを意味しており、与えることではありません。

ある飲食店評価サイトでは、独自の賞を設けています。

サイトに掲載されている飲食店の中から、ユーザーに投票をしてもらって、上位を決めます。

上位に選ばれたものは、トップ入りした店としてサイトで特別に紹介されます。

また式典が開催され、トップに選ばれた店に対して賞を与えます。

多くのユーザーに選ばれるということは、その店の味がよいといえるでしょう。

すぐれた成果を出しているので、多くのユーザーから選ばれているといえます。

それに対してサイト側が賞を与えて、店側が受け取ります。

このように、素晴らしい成果などを出したものが褒美を受けることをこの言葉は意味しています。

「受賞」の使い方

手柄を立てたり、優れた成績を出したりしたものが褒美を受け取ることに使用をします。

幼稚園などで「がんばったで賞」などを与えることがありますが、こういった事柄にはあまり使用しません。

「受章」とは?

「受章」とは?

勲章や褒章などを受けることです。

勲章とは、勲功・功労をほめたたえて、国から与えられる記念のしるしのことです。

「受賞」は受けるという意味で、与えることではありません。

紫綬褒章というものがあります。

これは、芸術や学術の発展や創作などに関して非常に素晴らしい結果を出したものに与えられるものです。

国から与えられるもので、誰でもがもらえるものではありません。

演出家などがもらうことがあります。

こういったものを受けることをこの言葉は意味しています。

「受章」の使い方

勲章や褒章など「章」とつくものを受けることに使用する言葉です。

優れた成績を出して金銭を受けることには使用しません。

また、受けることで与えることにも使用しません。

「受賞」と「受章」の違い

「受賞」と「受章」の違い

優れた成績などを出したものが褒美を受けるという意味が似ていますが、同じことではありません。

前者は、モンドセレクション、芥川賞、ノーベル平和賞など、さまざまな賞について使用をします。

後者は勲章や褒章など「章」とつくものだけに使用をします。

「受賞」の例文

「受賞」の例文

・『数々の賞を受賞している』
・『受賞についての感想をいう』
・『受賞後のインタビュー』
・『受賞をして喜んでいる』

「受章」の例文

「受章」の例文

・『○○氏が受章をした』
・『何度も受章している』
・『受章者が会見をする』
・『2020年に受章をした』

まとめ

まとめ

手柄を立てたものや優れた成績を出したものが褒美を受けるという意味が同じですが、褒美の内容に違いがあります。

一方はさまざまな事柄に使用をし、もう一方は勲章や褒章など「章」がつくものだけに使用をします。