「完結」と「簡潔」は異なる意味合いを持っている紛らわしい同音異義語ですが、「完結」と「簡潔」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「完結」と「簡潔」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「完結」の意味や使い方
「完結」という表現は、「物事や物語に締めくくりがついて終わること・終わって内容がまとまること」を意味しています。
「完結」には、「ある物事が、それ自体で内容的・機能的にまとまって存在しているさま」という意味合いもあります。
「完結」の使い方は「連続ドラマが完結しました」のように、「内容がまとまって終わる場合」に使えます。
また「自己完結した理論なので反駁(はんばく)できません」のように、「それそのものでまとまって成り立っている」という意味で使う使い方もあります。
「簡潔」の意味や使い方
「簡潔」という表現は、「簡単・手みじかではっきりとしていること、簡単かつ明確(明瞭)なさま」や「簡単で要領(要点)を得ているさま」を意味しています。
「簡潔」の使い方は「簡潔なメッセージのほうが心に響きます」のように、「簡単・手みじか・明確で要領を得ている」という意味合いで使用することができます。
「完結」と「簡潔」の違い
「完結」と「簡潔」の意味の違いを、分かりやすく解説します。
「完結」という言葉は、「物事に締めくくりがつく形で終わること・終わってまとまること」や「ある物事が、それ自体でまとまりのある形で存在しているさま」を意味しています。
それに対して、「簡潔」という表現は「表現や文章などが簡単・手みじかではっきりとしていること」や「簡単で重要な部分を押さえているさま」を意味しているという違いがあります。
「完結」という言葉は「すっかり終わること・内容がまとまって終わること」に意味の中心があり、「簡潔」というのは「簡単・手みじかで内容がはっきりとしているさま・簡単かつ要点(要領)を捉えていること」に意味の中心があるという違いを指摘することができます。
「完結」を使った例文と意味を解釈
「完結」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「十年以上も連載が続いているこの長編漫画は、どのような形で完結することになるのか予想がつきません」
この「完結」を使った例文は、「完結」の表現を、「この長編漫画はどのような形で完全にまとまって終わるのか予想がつきません」という意味を持つ文章で使っています。
「簡潔」を使った例文と意味を解釈
「簡潔」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「彼女の論文は論理的な構成と簡潔な表現でまとめられていて、非常にクオリティーの高いものでした」
この「簡潔」を使った例文は、「簡潔」という表現を、「彼女の論文は論理的な構成と手みじかで要領を得た明確な表現でまとめられていて」という意味合いで使っています。
まとめ
「完結」と「簡潔」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「完結」というのは、「物事が完全にまとまって終わること」や「それ自体がまとまったものとして成り立っているさま」を意味しています。
それに対して、「簡潔」という言葉は「複雑ではなく簡単ではっきりとしていること」の意味合いを持っています。
「完結」と「簡潔」の意味の違いを調べたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。