この記事では、「薄利多売」と「厚利少売」の違いを分かりやすく説明していきます。
「薄利多売」の意味や使い方
「薄利多売」の意味と使い方について紹介します。
意味
「薄利多売」は「はくりたばい」と読み、「一つ一つが利益の少ない商品やサービスを、大量に販売すること」という意味です。
個々の利益は少なくても、大量に販売できれば多くの利益につながることを言います。
使い方
「薄利多売」は、「薄利(利益が薄い)」+「多売(多く売る)」で成り立っている四字熟語です。
形容動詞として「薄利多売だ・である」と使ったり、「薄利多売なビジネス」など名詞を修飾して使います。
「薄利多売」は、回転率が高い商売や、手間のかからないサービスを行っているビジネスに使います。
ファーストフードや100円ショップ、カジュアルなアパレルショップなど、値段が安くて客足が途絶えない商売に使われます。
「厚利少売」の意味や使い方
「厚利少売」の意味と使い方について紹介します。
意味
「厚利少売」は、「こうりしょうばい」と読み、「1つの利益が大きい商品やサービスを、少数の人に確実に売り込むこと」という意味です。
売れる品数は少なくても、1つ売るだけで大きな利益を得られることを言います。
使い方
「厚利少売」は「厚利(利益が厚い)」+「少売(少なく売る)」で成り立っている四字熟語ですが、元々あった言葉ではなく、「薄利多売」の対義語として作られた言葉です。
「厚利少売」は、1つの値段が高い商品やサービスを行っているビジネスに使います。
不動産や貴金属、車など、1つ売れば何百万円、何千万円と収益が見込める為に、高額所得者をターゲットとしたビジネスになります。
「薄利多売」と「厚利少売」の違い
「薄利多売」は、「1つ1つの利益が少ない商品を、大量に売ること」です。
「厚利少売」は、「1つの利益が大きい商品を、少数の人に確実に売り込むこと」です。
「薄利多売」を使った例文と意味を解釈
「少しでも多くの人に喜んでもらう為に『たこ焼き屋』を始めたが、薄利多売で休む暇もない」
大衆に喜ばれる商売として「たこ焼き屋」を始めたました。
1個何十円の世界ですのでとにかく数多く作って売る必要があり、非常に忙しくて休んでいる暇がなくなってしまったと言っています。
「厚利少売」を使った例文と意味を解釈
「高額所得者対象に、高級ブティックを経営してみたら、意外に世の中金持ちが多く、いいビジネスになっている」
1つ何十万、何百万というブランド品を扱う高級ブティックを経営することにしました。
1日1つ売れればいいと思っていたところ、意外に多くの顧客がやってきて、高い収益を上げられたと言っています。
まとめ
「薄利多売」と「厚利少売」は、全く逆の言葉です。
庶民向けの値段で絶えず行列ができているか、高級店でゆったりと商売をしているかで使い分けましょう。