この記事では、「倍率」と「確率」の違いを分かりやすく説明していきます。
「倍率」とは?
「倍率」とは、2つの意味で使われる言葉です。
1つ目は、カメラのズームや画像の拡大時に、元の何倍の大きさにするかという解釈になります。
これが「2倍」となると、縦、横とも2倍のサイズになる為、面積としては4倍になります。
そして、もう1つは募集に対して応募の割合という意味になり、100人の募集に120人が応募した時には「倍率」は1. 2倍だと表現されます。
この場合には「採用倍率」となり、この数字が高いほど、採用される「確率」が低くなると考えていいでしょう。
「確率」とは?
その「確率」とは、対象の現象が起こる割合という意味になります。
百分率での表記となり、50%がちょうど半分の割合で、10%なら10回に一度です。
先の採用倍率を例に挙げると、これが1. 5なら、1÷1. 5という計算から、およそ66. 7%という数字になります。
100%で必ずそれが起こるという意味になる為、それを超える数字になることはありませんが、それだけ自信があるという意味から、「120%大丈夫だ」などと用いることもあり、比喩として捉えると間違った使い方でもありません。
「倍率」と「確率」の違い
「倍率」と「確率」の違いを、分かりやすく解説します。
「倍率」は、2つ目の意味で解釈すると、高いほど応募者が不利になり(採用が厳しくなります)、その募集に対しては、「確率」が高いほど、逆に有利になると考えていいでしょう。
ただし、間違えてはいけないのは、倍率が1倍(募集と応募の数が同数)だとしても、必ず採用になるとは限らないという点です。
それは、例え採用枠が空いていたとしても、試験の結果や人間性などから、この人はちょっと…という場合もあるからです。
まとめ
「倍率」と「確率」は、このような関係になります。
確率は、100%が最高の数字ですが、比喩としてそれを超える数字で使われることもあります。