この記事では、「容疑者」と「被疑者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「容疑者」とは?
「容疑者」とは、警察や検察といった捜査機関より犯罪の疑いをかけられている人物だと、マスコミなどの報道機関が発表する時に使われる表現です。
特定されている場合、個人名まで公開することがありますが、原則的に未成年の場合はそれを控えるという協定があります。
特定には至っていない時には、「容疑者の割り出しが急がれます」といったような使い方になり、成人で捜査機関から名前が公開されていれば、「○○容疑者は32歳の会社員で~」のように用いられます。
「被疑者」とは?
「被疑者」は、先のような捜査機関が「容疑者」を呼ぶ時に使っている言葉です。
つまり、「容疑者」は、正式にはこの「被疑者」と呼びます。
よって、「容疑者」と「被疑者」は、意味としては全く一緒ですが、マスコミなどの報道機関が遭えて「容疑者」と使っているのは、「被疑者」(ひぎしゃ)だと、「被害者」(ひがいしゃ)と聞き間違える可能性があるからです。
特にテレビのニュースではその可能性が高い為、それと区別しやすい「容疑者」と言い換えており、発音が絡まない週刊誌などの表記では、正式な方の「被疑者」と使われることもあります。
「容疑者」と「被疑者」の違い
「容疑者」と「被疑者」の違いを、分かりやすく解説します。
「容疑者」は、「被疑者」の報道機関向けの呼び方だと考えてください。
正式には「被疑者」ですが、意味としてこの2つの言葉は変わるところはなく、法的に正規の表記も「被疑者」の方となっています。
雑誌などの表記では、「被疑者」と使われることもありますが、こちらでもテレビで聞き馴染みのある「容疑者」の方が多く使われています。
まとめ
「容疑者」と「被疑者」は、このような言葉となっています。
正式には「被疑者」で、「容疑者」は、言わば便宜上の表現だと考えておけばいいでしょう。