「追肥」と「施肥」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「追肥」と「施肥」の違いとは?言い換え

「追肥」「施肥」はいずれも「肥」という漢字が使われた言葉ですが、意味が異なるため混同しないよう注意が必要です。

この記事では、「追肥」「施肥」の違いを分かりやすく説明していきます。

「追肥」とは?

「追肥」「ついひ」または「おいごえ」と読む言葉で、「農作物などの種まきや苗を移植した後、生育する途中で与える肥料」を意味します。

漢字の「追」には「前に進むものの後を追う」「追い払う」「後で付け加える」といった意味があり、「肥」には「太る」「作物を育成するために土に加える物質」などの意味が含まれています。

「施肥」とは?

「せひ」と読む「施肥」は、「農作物や植物に肥料を施すこと」を意味する言葉です。

「施」「実際におこなう」「行き渡らせる」「ほどこし与える」などを表し、「肥」「太る」「農作物などを育てるために土に加える物質」といった意を示します。

「追肥」と「施肥」の違い

「追肥」「施肥」「農作物などに与える肥料」という意味合いを持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。

「追肥」「農作物の種をまいたり苗を植えたりした後、作物が育つ途中で与える肥料」を意味し、後述する「施肥」の一種に該当します。

「追肥」は農作物の生育過程において成長に不足している栄養分を補う目的で施され、農作物の種類や状態によって肥料の使い分けが必要とされています。

迅速な効果を期待するため、「追肥」には速効性のある肥料を用いることが多いようです。

一方、「施肥」「農作物や植物などに肥料を施すこと」を意味し、農作物などの生育をより良くすると共に収獲量を増やすためにおこなわれます。

「施肥」には複数の方法があり、上記で紹介した「追肥」のほか、苗を植え付ける前に予め混ぜ込む「元肥」、発芽を促すために施す「芽出し肥」、冬に与える「寒肥」、花が咲いた後や果実を収穫した後に施す「玉肥」などが挙げられます。

まとめ

「追肥」「施肥方法のひとつで、農作物などの種まきや苗を植えた後、生育の途中で与える肥料」を示し、「施肥」「農作物や植物に肥料を施すこと」を示します。

ぜひ園芸や農作物に関する言葉の違いを知る参考にしてください。