この記事では、「停滞」と「渋滞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「停滞」とは?
「停滞」(ていたい)とは、止まってしまう、滞ってしまうことの表現になります。
「材料不足から、作業が停滞している」と使った時には、作業がとまってしまっていると表現しており、「少し停滞気味だと聞いた」のように使われた時には、止まりそうなくらい進行が遅い、早くは行えないと言っていることになります。
よって、あまりいい意味では使われない言葉ですが、言葉自体に悪い含みがある訳ではなく、「あそこで停滞してくれたお陰で助かった」などと使われる場合もあります。
「渋滞」とは?
「渋滞」(じゅうたい)とは、流れが遅くなるという意味で使われる言葉です。
有名なのは、長期の連休中に高速道路がそれになった時に、「東名高速では上りが30キロの渋滞となっています」といったような使われ方でしょう。
この場合、30キロに渡って本来の速度では走れないほど混雑しているという解釈になり、多くのはこの自動車の例のような交通関係に使われます。
その為、「渋滞」と聞いただけで、道路が混んでいる為に時間が掛かることだと考えてしまっても、実用上は間違いでもなく、その為にあると考えることができるほど、その手の使い方がほとんどとなっている言葉です。
「停滞」と「渋滞」の違い
「停滞」と「渋滞」の違いを、分かりやすく解説します。
「停滞」は、止まってしまうことの表現で、「渋滞」は、混雑しているが、全く進めない(進まない)という訳ではないという違いになります。
「渋滞」は、自動車や交通関係の進みに対してのみ使われる言葉ではありませんが、実際には先のように、自動車が走る道路が混んでいることに用いられるケースが多い為、その為の言葉だと考えてしまっている人も居るかも知れません。
まとめ
「停滞」と「渋滞」は、このように違う言葉です。
どちらも悪いことの表現の為にある言葉ではありませんが、意味から、どうしてもそういった使い方が多くなってしまっています。