「エンゼルケア」と「エンバーミング」の違いとは?分かりやすく解釈

「エンゼルケア」と「エンバーミング」の違い専門用語・業界用語

「エンゼルケア」「エンバーミング」はよく似た意味を連想させる紛らわしい二つの言葉ですが、「エンゼルケア」「エンバーミング」の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「エンゼルケア」「エンバーミング」の違いを分かりやすく説明していきます。

「エンゼルケア」とは?

「エンゼルケア」とは?

「エンゼルケア」とは、「死後の遺体を清拭して清潔にしたり、死化粧・ヘアケアなどで外観を整えたりする医療行為や施術全般」を意味しています。

「エンゼルケア」というのは、「死者の尊厳」を守ったり「遺族の気持ち」に配慮したりして行われるご遺体に対する必要限度の清拭や化粧などであり、「生前のその人らしい姿」に近づけることが目的です。

「エンバーミング」とは?

「エンバーミング」とは?

「エンバーミング」とは、「土葬が中心の西洋で生まれた専門的な遺体腐敗防止・遺体保存・衛生管理の措置」であり、エンバーマーという専門資格の保持者だけが行うことができます。

「エンバーミング」は全身の血液を抜き取って専用の保存液に置き換えたりなど、かなり高度な医療行為に近い腐敗防止措置を行うため、教育と訓練を受けたエンバーマーしか実施できない特殊な遺体の処置になります。

「エンゼルケア」と「エンバーミング」の違い!

「エンゼルケア」と「エンバーミング」の違い!

「エンゼルケア」「エンバーミング」の違いを、分かりやすく解説します。

「エンゼルケア」というのは、「死後の遺体に対して医療機関や葬儀社などが行う清拭・詰め物・死化粧などの医療行為や施術」のことを意味していますが、「エンバーミング」のように専門の資格保持者が専門施設で行うものではありません。

「エンバーミング」とは、土葬が中心の西洋社会で発達した「遺体腐敗防止・衛生管理」のために行われる専門的な措置で、エンバーマーと呼ばれる専門家のみが行えるという「エンゼルケア」との違いがあります。

「エンゼルケア」は医師・看護師・看護助手・葬儀社のスタッフ・家族など誰もが行える、死後の遺体を清めて外観を整える措置全般を指していますが、「エンバーミング」は血液や内臓の処理なども行う専門的な腐敗防止措置です。

まとめ

まとめ

「エンゼルケア」「エンバーミング」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「エンゼルケア」というのは、「死後の遺体の外観を整えるなどの医療行為や葬儀社が行う死化粧などの施術」を意味しています。

それに対して、「エンバーミング」という表現は「土葬が多い西洋で発達した専門的な遺体腐敗防止の措置でエンバーマーが行うもの」の意味合いを持っています。

「エンゼルケア」「エンバーミング」の違いを調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。