この記事では、「温泉」と「銭湯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「温泉」とは?
「温泉」とは、地中より湧き出している温水の中で、一定の基準を満たしたもののみに使うことができる名称となっており、一般にはそれが利用されたお風呂のこととして使っています。
この基準は、温泉法によって定められており、源泉として摂氏25度以上、もしくは規定の19の物質のうち、いずれか(複数でも構いません)を決められた量以上含んでいることが条件となっています。
その物質の含有量が温水の重さにして1キログラム中に1000mg未満だと、「アルカリ性単純泉」と呼ばれます。
「温泉」という定義になる条件の物質がアルカリ性のものばかりな為の名称で、特にそれらが含まれず、温度だけで「温泉」と呼ばれている場合にはその限りではありません。
「銭湯」とは?
「銭湯」とは、公衆浴場のことになります。
浴槽が1つではなく、サウナなど様々なものが用意されていることも増えてきており、そのような「銭湯」は、「スーパー銭湯」や「健康ランド」などといった名称で営業していることが多いです。
法的には、ごく普通の「銭湯」は「普通公衆浴場」、「スーパー銭湯」のような形態の店舗は「その他(特殊)公衆浴場」と区別され、前者では都道府県別に料金の上限が決められており、2020年現在の東京都のそれは470円となっています。
「温泉」と「銭湯」の違い
「温泉」と「銭湯」の違いを、分かりやすく解説します。
「温泉」は、天然の源泉によるお風呂のことで、「銭湯」は、お金を支払って利用するお風呂の総称だと解釈してください。
よって、「温泉」が使用されている「銭湯」というものも珍しくなく、それを売りにしている店舗も多く存在しています。
「温泉」で水温が入浴に適さない場合には、それを沸かしたり、水で薄めていることがあります。
そのようなことがなく、源泉がそのまま利用され、溢れたお湯の再利用がない場合のみ、「源泉掛け流し」という表現を使うことができます。
まとめ
「温泉」と「銭湯」は、このような違いになります。
「温泉」と呼べる源泉は、全国に3000以上存在しますが、湧き出てくる地下水が枯渇してしまった、もしくは温度が下がった為にそうとは表現できなくなったなどの理由から、年々少しずつ数が減ってきています。