この記事では、「古墳」と「墳丘墓」の違いの違いを分かりやすく説明していきます。
「古墳」とは?
「古墳」の意味と概要について紹介します。
意味
「古墳」は「こふん」と読み、「3世紀中期以降に出現した、大規模な貴族のお墓のこと」という意味です。
概要
日本の歴史では、3世紀以降は古墳時代と呼ばれ、貴族のお墓が作られた時代です。
「古墳」は、単なるお墓ではなく、亡くなった人の威厳を示す為に作られていました。
周囲には「埴輪(はにわ)」と呼ばれる、人や家、武器などの形をした焼き物が置かれています。
「古墳」には一定の作り方があり「円墳・方墳・前方後円墳」の3つのタイプが知られています。
豪族の古墳は前方後円墳が多く、全長が280メートルに及ぶものもあります。
「墳丘墓」とは?
「墳丘墓」の意味と概要について紹介します。
意味
「墳丘墓」は「ふんきゅうぼ」と読み、「3世紀以前に作られた大規模な墓のこと」という意味です。
概要
「墳丘墓」は、古墳時代より前に作られたお墓のことを言います。
作り方に統一性はなく、お墓の上に土や石を盛って小高い丘状にした「墳丘」であり、地域により立派なものもあれば、質素なものもあります。
「古墳」が大規模なものが多いのに比べて「墳丘墓」は小規模なものが多く、20メートル前後のものが一般的です。
佐賀県で有名な「吉野ケ里遺跡(よしのがりいせき)」は「墳丘墓」です。
「古墳」と「墳丘墓」の違い!
「古墳」は、「3世紀中ごろから作られた、巨大なお墓」です。
「墳丘墓」は、「3世紀以前に作られた、小規模なお墓」です。
まとめ
「古墳」と「墳丘墓」は、時代に違いがあります。
日本に幾つか残っていますので、比較してみましょう。