この記事では、「ラフ」と「下書き」の違いの違いを分かりやすく説明していきます。
「ラフ」とは?
「ラフ」の意味と概要について紹介します。
意味
「ラフ」は、美術用語で、「ざっくりと描くこと」という意味です。
ものの輪郭を、しかも大雑把に描くことで、ポジションや構図を決める役割があります。
概要
「ラフ」は英語で“rough” となり「粗い」「激しい」「荒い」「乱暴」「大雑把」など数多くの意味があります。
これを美術用語に当てはめると、「大雑把に描くこと」になります。
「ラフ」の場合、人物は丸と線程度で、顔などはなく、背景もありません。
マンガでよく使われる言葉で、どの位置にどの人物を配置して、セリフはこう、ということを示すものです。
「ラフ」の段階で大体のネーム(セリフ)とページ割を決めていくのです。
「下書き」とは?
「下書き」の意味と概要について紹介します。
意味
「下書き」は「したがき」と読み、清書の前段階のことを言います。
出来上がりとほぼ同じサイズや構図で、鉛筆など薄く消え易いもので描きます。
概要
「下書き」は、美術だけではなく文芸などでも使われる言葉です。
出来上がりと全く同じ形式で文字を書いたり絵を描いたりすることを言います。
「下書き」は、出来上がりに大きく影響するもので、しっかりと作る必要があります。
特にプロのマンガ家の場合、アシスタントが正確に仕事をする為にも、原作者が下書きをしっかりとする必要があるのです。
「ラフ」と「下書き」の違い!
「ラフ」は、「だいたいの輪郭で描いたもの」です。
「下書き」は、「本番と同じ内容で文章を書いたり、絵を描いたりすること」です。
まとめ
「ラフ」は「下書き」の更に前段階です。
「ラフ」を省く作家も多くいますが、漫画ではコマ割りや構図を決めるのに重要なステップなのです。