「遡及」と「遡求」の違いとは?分かりやすく解釈

「遡及」と「遡求」の違い言葉・カタカナ語・言語

「遡及」「遡求」は同じような意味を連想させる混同しやすい同音異義語ですが、「遡及」「遡求」の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「遡及」「遡求」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「遡及」とは?

「遡及」とは?

「遡及(そきゅう)」とは、「過去にまでさかのぼって影響・効力が及ぶこと」を意味しています。

「遡及」の表現の「遡」とは「時間をさかのぼること」「及」とは「及ぶこと・達すること」を意味する漢字です。

特に法律用語としての「遡及」は、「法律・契約がその成立以前の時期にまでさかのぼって及ぶこと」という意味を持っています。

「遡求」とは?

「遡求」とは?

「遡求(そきゅう)」とは、「手形・小切手の支払いがない時(支払いの可能性が減った時)に、振出人・裏書人にさかのぼって一定金額の償還請求をすること」の意味を持っている言葉です。

「遡求」の言葉の「遡」とは「手形・小切手の振出人へとさかのぼること」「求」とは「手形不渡りの償還(一定金額)を請求すること」を意味する漢字になっています。

「遡及」と「遡求」の違い!

「遡及」と「遡求」の違い!

「遡及」「遡求」の違いを、分かりやすく解説します。

「遡及」という言葉は「主に法律・契約の効力が過去(成立する以前)にまでさかのぼって及ぶこと」を意味する法律用語ですが、「遡求」には「ある物事の効力・影響が過去に遡る(さかのぼる)」という意味はありません。

「遡及」に対して「遡求」というのは、「手形・小切手の支払いがない時に、振出人・裏書人に一定金額の償還を請求する」という手形・小切手に関連する独特の用語であるという違いを指摘できます。

まとめ

まとめ

「遡及」「遡求」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「遡及」というのは、「過去にまでさかのぼって影響や効力が及ぶこと」を意味しています。

「遡求」という言葉は、「手形・小切手の支払いの可能性が減った時、振出人・裏書人に対して一定金額の請求をすること」の意味を持っています。

「遡及」「遡求」の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。