この記事では、「売上アップ」と「業績アップ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「売上アップ」とは?
「売上アップ」とは、ビジネスにおける売上高を上げることです。
これによって、そのビジネスが成長していくことになり、企業として、基本的に年々これを目指していかないといけません。
この売上高が増えることで、対外的な評価も上がり、例えば、銀行からの融資も受けやすくなるものです。
上場企業では、決算期にこれを公開することが義務付けられています。
「業績アップ」とは?
「業績アップ」は、ビジネスでの利益額を上げることで、先の「売上アップ」と絡むものの、また意味合いが異なる言葉です。
売上額が上がれば、必然的に利益額も上がると考えるのは早計で、その為に設備投資をしたり、経費がかさんでいた場合には、逆に利益額は落ちてしまうことがあります。
簡単な例では、2000万円の売上高で、その為に経費として1500万円掛かっていたとすると、利益額としては500万円です(あくまでざっくりとした計算です)。
この状態から、売上高を2200万円まで10%上げることができたとしても、そうする為に経費が300万円増えて、そちらが1800万円掛かってしまった場合、利益額は400万円に下がってしまいます。
つまり、「売上アップ」はしたものの、「業績アップ」には繋がらず、逆にダウンしてしまったという例になります。
「売上アップ」と「業績アップ」の違い
「売上アップ」と「業績アップ」の違いを、分かりやすく解説します。
「売上アップ」は、企業としての成長の証でもありますが、言わば見掛け上のそれだけでなく、実質的な利益額となる「業績アップ」の方を目指さないといけません。
ただし、例え赤字であろうと、売上高が上がるとそれなりの評価を受けられるのがビジネスの世界で、同じ利益額であれば、売上高が高い方がその評価に繋がります。
それは、経費の見直し次第で、比較的容易に利益額を上げられる可能性があるからです。
売上額が上がらないことには、その見直しだけでは限界が見えています。
まとめ
「売上アップ」と「業績アップ」は、このように違います。
企業にとってはどちらも大切なことですが、まずは「売上アップ」を目指し、それによって「業績アップ」に繋げていくのが基本になります。